だいせいの脳

周囲は異常な交通規制をしかれ近寄ることが困難なため匍匐前進で現場に近寄った。
緑のネットはの向こうが工事現場にカモフラージュさせている地球防衛軍神奈川支部である。
地球防衛軍の施設は基本的にその存在を公開されておらず、たまに怪獣などを撃退しているものの毎回M78星雲からの大使などに助けられておりほとんど自力で解決していないため、予算取りが厳しくなってきているハズだ。
その予算の中で何をやっているのかが今回の偵察目的である。
ちなみに私の所属は秘密である。

緑のネット越しに現場を収める。
ボスからは秘密を暴いてこいという命令だったが、ほんとうにただ単にオフィスを作っているだけなのでは。
そんなガキの使いなレポートをかかねばならぬのかと思っていたそのとき、わたしはついに見てしまった。

突如鳴り渡るサイレン。もしや偵察が感知されたか？
光学迷彩の準備はしてきているが、逃げ切れるだろうか。
偵察任務のため武器はほとんど携帯しておらず、露西亜製の32mm砲だけである。
ちなみにこの32mmという画角はかなり異常だが、某旭な光学には31mmという限定されたものがあり、偵察任務にはなかなか使いやすい。使いやすいといっても旭な光学の31mmは予算の都合上、淀場で触ったことしかないのだが、使いやすいハズだ。

サイレンが鳴り終わると静寂が広がる。
次の瞬間、ロケットが飛び立った。
あまりにも突然だったため発射の瞬間は逃してしまったが、あのスピードは普通ではない。
兵器なみの上昇速度だ。姿勢制御を無視してスピードを求めるタイプ。
もしやあの瞬間、宇宙からの侵略があったのだろうか。
継続監視が必要である。

おまけ。ふりむいたら突然あった花たち。
これがすべてセンサーだとしたら・・・