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2006年05月31日

すずめばち、こわくて近寄れないわけ

すずめばち、こわくて近寄れないわけ

ハチを見るとどうしても撮りたくなるけれども、スズメバチは危険が危ないので遠目からにしたほうが無難。これももうちょっと寄ろうと思ったら「ブイーン」と迫ってきたのであわてて逃げました。君子危うきに近寄らず。唯虎穴にいらずんば虎子を得ず。是を以て葛藤と呼ぶ也法隆寺。

ところでデジカメにはホワイトバランスという重要な項目があって、晴天とか曇りとか蛍光灯とかあります。これは光源の色温度に合わせてカラーバランスを「白は白に」写るように調整するという機能です。もちろんフイルムにもフィルターがあるんだけどめんどくさいからそのまま撮っちゃう。そうすると光源や時間帯や場所によって青くなったり赤くなったり緑になったりしますが、それがまたいい感じの味になることもある。今日のは夕方ですが建物の日陰になっているため青っぽい。

この青さがスズメバチの孤独な様子と、また静かな町角の雰囲気を醸し出し、自身の孤独な心を投影しているのです。
写真の中心はスズメバチですが、左側に配置された一本の木の棒と下側から中心に向かうコンクリートの縁がねじれの位置にあることから、進むべき方向が定まっていないところに、スズメバチという毒をもつ体が木の棒に止まったことで、上方向への道を見始めていることがわかります。
毒は使わなければ毒ではないが、一度使うと致命的になるそのようなものを常に体に備えている、すなわち切り札を常に用意しておかねばならないという戒めも表現されています。
また、口からでまかせなので信用なさらぬようご注意願います。

投稿者 daisei : 2006年05月31日 12:23

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